数値を抽出

このデータ コンバータは、番号を見つけて抽出し、それを標準的な番号の形式で出力します。

注意:既に標準的な番号の形式になっているものを変更するには、数値を書式設定データ コンバータを代わりに使用します。

プロパティ

「数値を抽出」データ コンバータは、次の各プロパティを使用して設定できます。

フォーマット パターン

抽出する番号の形式を指定するパターンを含みます。デフォルト パターンの 1 つを使用するか、以下に示すパターン指定の詳細を参照してください。

小数点の記号

抽出する番号に使用できる小数点記号、たとえば "." を含みます。複数の区切り記号を指定できます。

桁区切り記号

抽出する番号に使用できる千の桁記号、たとえば "," を含みます。複数の区切り記号を指定できます。

マイナス記号

番号のマイナス記号 (通常は "-" ) として使用する文字を含みます。

次を乗ずる

抽出した番号に掛ける乗算の係数を指定します。

整数に変換

このフィールドのチェックがオンになっている場合、抽出した番号を整数に変換します。

定数

抽出する番号の前後に置かれることのある定数の定義を含みます。それぞれの定数について、名前 (たとえば kilo) と値 (たとえば 1000) を、定数の位置 (抽出する番号の前か後) と一緒に示します。定数の名前が正確に、抽出する番号の前または後に来る定数を示すように注意してください。たとえば、定数を kilo=1000.0 および double=2.0 と設定します。入力 "2 kilo" によって、番号 2000.0 が抽出されますが、入力 "2 double kilo" では double kilo という名前の定数がないため、番号 2.0 が抽出されます。

説明

データ コンバータのリストに表示する説明を入力します。説明に入力がない場合、説明のないコンバータが生成されます。

書式パターンを指定

書式パターンは、番号書式を指定する非常にフレキシブルな方法を提供します。ただし、パターンを指定するルールは理解しにくい場合があるため、必要なフォーマットに最適なデフォルト パターンを見つけて、そのデフォルト パターンを変更して試すのが、簡単な解決方法になる場合があります。

次の特殊文字をパターンに使用できます。

特殊文字

説明

0

数字。

#

ゼロ以外の数字が表示される。

.

小数点記号、すなわち小数点記号フィールドで指定される文字。

,

千の桁記号、すなわち千の桁記号フィールドで指定される文字。

-

マイナス記号、すなわちマイナス記号フィールドで指定される文字。

E

科学的な表記法では、対数と指数を区別する。

パターンでは、「小数点の記号」フィールドの入力内容にかかわらず、常に '.' の文字が小数点記号の選択に使用されます。番号の書式を変更すると、'.' の文字が小数点記号フィールドの文字に置き換えられます。同じことが千の桁記号とマイナス記号に当てはまります。

正の数と負の数に対して別々のパターンを指定することができます。セミコロン (';') で区切られた 2 つのパターンを指定することにより行います。たとえば、マイナス記号の文字を負の数の前に置くデフォルトではなく、負の数を括弧で囲みたい場合は、"#,##0.00;(#,##0.00)" というパターンを使用してください。

入力に大きな指数を伴う指数表記を使用する場合 (たとえば、値 6.023E23 など)、このような大きな数値を整数に変換すると不適切な結果が生じる可能性があるため、通常は、[整数に変換] をオンにしないでください。