Web オートメーションと Desktop Automation

Web オートメーション ロボット

Kofax RPA ロボットの動作は人間の動作とよく似ています。つまりロボットは、人がブラウザを使用してインターネット上のコンテンツを検索する場合と同じことを行います。ある人がコンテンツの検索を開始したとします。コンテンツを見つけたら、次にそれを読んで処理します。同様に、多くのロボットの動作は、ナビゲーション部分と抽出部分の 2 つに分けられます。

ナビゲーションは、「コンテンツがある場所に移動する」ということに関係しています。ナビゲーションは、主にページ読込とフォーム送信に関連する部分です。Design Studio でナビゲートする場合、通常はクリック アクションを使ってウェブ ページ間を移動します。

抽出は、「適切なコンテンツを取得する」ということに関係しています。抽出は、主に移動先のウェブ ページのコンテンツの選択、コピー、および正規化に関連する部分です。Design Studio で抽出を行う場合、通常はタグ判定アクションを使って不要なコンテンツをスキップし、抽出アクションで変数にコンテンツをコピーして、また、コンテンツを正規化するためのデータ コンバータで正しい日付や数値の形式などの必要なフォーマットを取得します。抽出されたら、[データベース データ登録] または [値返却] アクションで値を出力します。

一般的なロボットは、ページ読込またはクリック アクションが含まれる 1 つ以上のステップから開始され、ウェブ サイト上の意味のあるコンテンツに移動します。そして、各ステップに抽出アクションが含まれる 1 つ以上のステップの実行を続け、抽出された値を保存するステップまたは返すステップで終了します。

多くのロボットでは、抽出するコンテンツが複数のページに存在するため、ナビゲーション部分と抽出部分が重複します。繰り返しとなりますが、これは人がコンテンツを検索するのとよく似ています。つまり多くの場合、必要なコンテンツを見つけるには複数のページにアクセスする必要があります。

大半のロボットには、見た目の似た複数のページを読み込んだり、見た目の似た複数の表を抽出したりするためのタグ繰り返しアクションなど、上記以外のアクションが含まれています。ロボットによってさまざまなタスクがあるため、そのニーズも異なります。このため、Design Studio には、相当数のステップ アクションとデータ コンバータを盛り込みました。最も一般的に使用される基本のステップ アクションとデータ コンバータに慣れてから、さらに詳しい内容に触れてみてください。わずかなステップ アクションやデータ コンバータだけで、ほとんどのロボットを作成できることが経験的に証明されています。ですので、有効だと思うステップ アクションやデータ コンバータを見つけ出し、他のものを学ぶ必要性を感じるまではそれに磨きをかけてください。詳細については、Web オートメーション を参照してください。

Desktop Automation ロボット

Kofax RPA は本来、HTML ページが主に静的な場合に一度に HTML にアクセスするように設計されました。これらのケースでは、アプリケーション (Web ページ) の状態をロボットで内部的に追跡できます。一方、Desktop Automation 機能は、状態がアプリケーションに存在するリモート アプリケーションを自動化するように設計されています。この場合、状態はロボットの外部になります。

Kofax RPA では、ネットワーク接続しているコンピュータ上の Windows および Java アプリケーションを対象とする作業プロセスを自動化できる Desktop Automation ロボットを作成します。Desktop Automation ロボットのワークフローは、順々に実行される一連のステップです。これらのステップは、自動化されているアプリケーションをユーザーが操作する方法をモデル化しています。詳細については、Desktop Automation および Desktop Automation の概要 を参照してください。

Document Transformation

Document Transformation 機能は、画像およびテキスト ドキュメントから情報を抽出して、Desktop Automation ロボットで使用する際に役立ちます。Document Transformation アクションでは、選択したプロジェクトを使用してグラフィカル ドキュメントまたは PDF ドキュメントを処理します。プロジェクトは、OCR やその他の指定された操作を実行してドキュメントを処理および変換するモジュールです。詳細については、Document Transformation を参照してください。