Process Discovery グループ

このセクションには、Process Discovery グループ設定が含まれています。ここで指定したグループにより、finacial_depthr_deptsales_dept など、インストールされている Process Discovery Agents とコンピュータが論理的に組み合わされます。Process Discovery Agents をデプロイする場合は、ここで作成したグループの名前を指定します。

新しいグループを作成するには、左側のメニューの [Process Discovery グループ] をクリックし、[新しいグループを作成] タブで必要なパラメータを指定して、[保存] をクリックします。指定した Process Discovery グループ名の新しいタブが [Process Discovery グループ] セクションに表示され、新しく作成したグループ タブに自動的に移動されます。

既存のグループの設定を編集している場合は、編集後に [保存] をクリックして設定を保存します。

オプション

説明

[グループ設定]

一般的なグループ パラメータを指定します。

  • [グループ名]: 新しいグループ名を指定するか、既存のグループ名を編集します。

  • [レコード]: このグループのアクションの記録を有効にします。

  • [分析]: このグループのアクション分析を有効にします。

記録設定

アプリケーション無視リスト: これは、データの記録および処理時に Process Discovery によって無視されるプログラムのプロセス名のリストです (コンマ区切り、大文字と小文字の区別なし)。プログラム プロセス名は、Windows タスク マネージャで確認できます。無視されるプログラムとして、作業プロセスには通常含まれないメッセンジャを指定します。このリストを指定して、データから余分な「ノイズ」を除去することにより、検出されたプロセスに対する Agent と Analyzer のパフォーマンスおよび信頼性を向上させます。

[データベースの設定]

Agent がデータにアクセスして格納するための新しいデータベース パラメータを指定します。

  • [アドレス]: データベース サーバー名または IP アドレス。

  • [ポート]: データベースにアクセスするためのポートを指定します。

  • スキーマ: スキーマの名前。

  • [タイプ]: データベースのタイプを指定します。このパラメータは変更できません。

  • [ユーザー名]: このグループの Agent がデータベースにアクセスするためのアカウント名。

  • [パスワード]: このグループの Agent がデータベースにアクセスするためのアカウントのパスワード。

  • テスト ボタン: データベースへの接続を確認します。

Agent データベースのプロビジョニング

資格情報を入力し、データベース スキーマを作成し、[データベースの設定] で指定されたユーザーにアクセス権を付与します。これらのオプションは、既存のグループで使用できます。

設定を保存するまで、[データベースのプロビジョニング] ボタンは無効になります。
  • データベース管理者の名前: データベースにアクセスできる管理者アカウントの名前を指定します。

  • データベース管理者のパスワード: 管理者アカウントを保護するためにパスワードを指定します。

  • スキーマの作成 ボタン: 指定のクレデンシャルを使用して、データベースでスキーマを作成します。スキーマが存在する場合は、既存のスキーマを上書きするか、キャンセルするよう求められます。

  • ユーザーにアクセス権を付与 ボタン: 必要なデータベース アクセス権を [データベースの設定] で指定したユーザーに付与します。ユーザーが存在する場合は、既存のユーザーを再作成するか、キャンセルするように求められます。ユーザーを再作成すると、以前のユーザーのアクセス権およびその他のユーザー設定は失われます。

[分析設定]

このグループの Analyzer 実行設定を指定します。詳細については、以下の「分析設定の説明」セクションを参照してください。

  • [プロセス インスタンスの最小数]: プロセスを形成する、類似した一連のユーザー アクションの最小数を設定します。

  • [プロセス インスタンスのアクション最小数]: 検出するプロセス インスタンス内のユーザー アクションの最小数を設定します。

  • [プロセス インスタンス内の順次ノイズ アクションの最大数]: プロセス インスタンスに関連付けられていない連続するユーザー アクションの最大数を設定します。

  • [プロセス インスタンスの非アクティブ状態の最大間隔 (分)]: 検出されたプロセス インスタンスでユーザー非アクティビティ期間の最大値を設定します。

  • [プロセス インスタンスのアプリケーションの最大数]: プロセス インスタンス内のさまざまなアプリケーションの最大数を設定します。

  • スクリーンショットをぼかす: このオプションが選択されている場合、Analyzer は、スクリーンショット上のテキストを Insight ダッシュボード ビューで認識できないようにします。Agent データベース内のスクリーンショットはそのままになります。スクリーンショットに個人情報、パスワード、クレジット カード番号などの機密データが含まれる場合、このオプションを選択することを強くお勧めします。

記録の詳細設定

このグループの記録の詳細設定を指定します。

  • 非 UIA アプリケーション: Process Discovery が UI オートメーション API ではなく ISA (インテリジェント スクリーン オートメーション) を使用するプログラムのプロセス名のリスト (コンマ区切り) を入力します。デフォルトでは、このフィールドには、一部の通信プログラム、Java プログラム、Chrome を除くすべてのブラウザ、および ISA を使用するときにより信頼性の高い結果を示すその他のプログラム名前が含まれます。Kofax RPA は Chrome ブラウザのネイティブ UI オートメーション サポートを実装しているため、環境内のデフォルト ブラウザとして Chrome を使用することをお勧めします。

  • Agent SQLite DB 最大サイズ (MB): Agent が実行されているコンピュータにローカルに保存されるデータの最大サイズを設定します。データベースへの接続を確立できない場合、Agent は収集した情報をローカルに保存します。保存されたデータが制限を超えると、Agent は最も古いデータの上書きを開始します。デフォルト設定では、2 ~ 3 日間のデータ収集用のストレージが提供されます。長期間にわたるネットワーク障害が頻繁に発生する場合は、サイズの上限を引き上げてください。

  • 最小 UIA ツリー不変期間 (ms): プログラム ツリーが変化しなくなってからツリーが記録されるまで Agent が待機する時間です。タイムアウトが短いほど、Agent がツリーを記録する時間が早くなり、より良い結果が得られます。ユーザーのコンピュータ上のプログラムの応答が遅くなる場合は、この数値を大きくしてください。デフォルト設定を変更する場合は、十分検討するようにしてください。

分析の詳細設定

このグループの分析出力の詳細設定を指定します。以下の設定のデフォルト値を変更する場合は、十分検討するようにしてください。

  • 演算スコアの最大距離 (0 ~ 100): グループ内のアクションの数に基づいてユーザー アクションを比較するための近接スコアを設定します。

  • アクション ブロック スコアの最小値 (0 ~ 100): 隣接するアクション ブロックを組み合わせるための類似スコア閾値を指定します。数値を小さくすると、Analyzer の許容性が高まり、より多くのブロックが結合されるようになります。数値を大きくすると、アクション ブロックを結合するときの Analyzer の精度が高まります。

  • ストロング ペア スコアの最小値 (0 ~ 100): プロセスの検出中に複数のアクションをペアとして結合するためのユーザー アクション類似スコアを設定します。数値を小さくすると、検出されるプロセス数を増やすことができますが、誤検出も増えます。数値を大きくすると、その逆となります。

  • プロセス インスタンス間の最大距離 (0 ~ 100): 検出されたプロセス インスタンスをクラスタに結合するための最小類似スコアを設定します。指定された数値が少ないほど、より多くのプロセスが類似していると見なされて結合されますが、類似性が低いプロセスがクラスタに結合されることがあります。数値を大きくすると、より多くのクラスタが作成され、その中に含まれるプロセス インスタンスは少なくなります。

  • 比較のためのブロック内のアクション: ブロックの比較と結合に使用される、これらのブロック内のユーザー アクションの最大数を設定します。数値を小さくすると、Analyzer の「ノイズ」アクションに対する許容度が高まり、より多くのプロセスが検出されるようになりますが、プロセスが短くなって、長いプロセスが見逃される可能性が生じます。数値を大きくすると、類似しないアクションが含まれているブロックが Analyzer によって結合される可能性が高くなります。

  • ISA での X 方向の位置の最大差 (px): 類似したアクションを検出したときに別の要素としてマークされる、x 軸の最大要素オフセットをピクセル単位で設定します。この設定は、ISA テクノロジを使用して検出されたプロセスに適用されます。この数値を大きくすると、より多くのアクションが類似していると見なされてプロセスの誤検出が増える可能性が生じます。数値を小さくすると、その逆となります。

  • ISA での Y 方向の位置の最大差 (px): 類似したイベントを検出したときに別の要素としてマークされる、Y 軸の最大要素オフセットをピクセル単位で設定します。この設定は、ISA テクノロジを使用して検出されたプロセスに適用されます。この数値を大きくすると、より多くのアクションが類似していると見なされてプロセスの誤検出が増える可能性が生じます。数値を小さくすると、その逆となります。

分析設定の説明

このセクションで使用される用語については、Process Discovery 用語集を参照してください。

  • [プロセス インスタンスの最小数]: この数により、収集されたデータで同様なアクションのシーケンスが発生した場合に、シーケンスがプロセスとしてマークされるようにする回数を指定します。この数は、収集するデータの量 (人数やデータ収集プロセスの期間など) と一致している必要があります。ユーザーの数が多く、データの収集に相当の時間がかかる場合は、より大きな数を指定することにより、分析の品質の向上、自動化に不利となる短い繰り返しアクションの除外、レポートのサイズの縮小、および分析時間の短縮を図ることができます。選択した部門の作業の概要を把握した上で、この数を変更することをお勧めします。20 人以上の部門で 2 週間以上かけて収集されたデータに関しては、15 という数値を最初に指定し、レポートで検出されたプロセスに応じて数値を増減することができます。このプロパティとその他のプロパティの値が異なる同じデータを分析して、レポートを調整することをお勧めします。

  • [プロセス インスタンスのアクション最小数]: このプロパティにより、Analyzer によって検出され、プロセスとしてマークされる必要のある固有のユーザー アクション (マウス クリック、テキスト フィールドへのテキストの入力、テキストのコピーなど) を指定します。5 と 15 など、一意のアクション数が異なるプロセス を検出する場合は、このフィールドに小さい方の数 (5) を指定する必要があります。

  • [プロセス インスタンス内の順次ノイズ アクションの最大数]: これは、Analyzer がこのインスタンスを検出し、アクションのシーケンスをプロセス インスタンスに分割する場合に、プロセス インスタンスとは無関係の一部のユーザー アクションを判別するために役立つ追加の設定です。この設定により、通常のアクションの過程で、誤ったクリックやタイプ ミス、重要なインスタント メッセージ、同じアプリケーション内の他のタスクなどにユーザーが気を取られている場合でも、プロセス インスタンスを検出できます。プロセス インスタンスには、指定した数を超える連続したノイズ アクションを含めることはできません。たとえば、通常の一連のアクションの実行中に他のユーザーが何らかの操作を開始して、このフィールドで指定したノイズ アクションの数を超えた場合、Analyzer はこのプロセス インスタンスが終了したと見なします。この設定の数を増やすと、結合したより大きなプロセス インスタンスが検出される可能性があります。数を減らすと、プロセス インスタンスが断片化されます。

  • [プロセス インスタンスの非アクティブ状態の最大間隔 (分)]: この設定により、コンピュータでのユーザーの非アクティブ状態、つまりユーザーがコンピュータから離れている場合の最大持続時間を指定します。ユーザーが非アクティブ状態である期間が指定した値を超えると、プロセスが検出されなくなります。指定する値には、検出するプロセスの非アクティビティ期間より若干長い値を指定する必要があります。

  • [プロセス インスタンスのアプリケーションの最大数]: このプロパティには、プロセス インスタンスに関係するアプリケーションの最大数を含める必要があります。社内ユーザーが通常のタスクを実行する場合に使用するアプリケーションの数を考慮した上で、デフォルト値を変更してください。アプリケーションの数が多い場合、データの信頼性が低下する可能性があります。