プロジェクトとライブラリ

Design Studio で作業する場合、任意の数のプロジェクトをいつでも開くことができます。プロジェクトの目的は、ロボットの集合体とロボットが必要とするファイルを含んだライブラリを開発することにあります。通常は、ロボットを使用するユーザーの企業におけるそれぞれの用途に対して 1 つのプロジェクトといったように、ロボットの用途ごとにプロジェクトを作成します。2 つのプロジェクトでファイルを共有することはできません。タイプは常に 1 つのプロジェクトに属し、タイプのスコープはそのタイプが属するプロジェクトのものに限定されます。

プロジェクトとは、ファイル システム内の任意の場所にあるフォルダです。プロジェクト フォルダには任意の名前を付けることができますが、Library サブフォルダを含める必要があります。

名前の付け方について、詳しくは命名規則を参照してください。
Library

このフォルダにはプロジェクトのライブラリが含まれます。

ロボット ライブラリから [Library] フォルダにロードされたファイルなど、ロボットが使用するロボット ファイル、タイプ ファイル、およびその他のファイルすべてを配置します。適切なサブフォルダを使って、[Library] フォルダ内のファイルを整理することができます。

次の例は、ニュース サイトからニュースを抽出し、また株式サイトから株式相場を抽出するためのロボット ライブラリを開発するプロジェクトに対して、NewsAndStocksProject と名前を付けたプロジェクト フォルダを表しています。

NewsAndStocksProject/
    Library/
       News/
          CNN.robot
          Reuters.robot
          News.type
       Stocks/
          Nasdaq.robot
          NYSE.robot
          Stocks.type

このプロジェクトには、ロボットとタイプ ファイルが、それぞれニュース フォルダと株式サブ フォルダとして分けられた [Library] フォルダがあることに注意してください。

Design Studio を閉じると、開かれているプロジェクトとファイルが記憶されます。次回 Design Studio を開いたときに、同じプロジェクトとファイルが開きます。

現在のプロジェクト

Design Studio では、多くのプロジェクトを使用した作業が行えますが、RoboServer などの Kofax RPA の他のアプリケーションは必ず、現在のプロジェクトとされる特定のプロジェクトで動作します。Kofax RPA をインストールすると、デフォルトのプロジェクトが作成されます。このプロジェクトは現在のプロジェクトとして選択されます。初めて Design Studio を開くと、この現在のプロジェクトが唯一のプロジェクトとして開かれた状態になります。Design Studio を閉じる前にプロジェクトをすべて閉じると、次回 Design Studio を開いたときに、選択された現在のプロジェクトが開きます。

現在のプロジェクト選択を変更するには、[設定] アプリケーションを使用して [プロジェクト] タブの [現在のプロジェクト フォルダ] プロパティに新規作成プロジェクト フォルダへのパスを指定し、[OK] をクリックして設定を閉じます。詳細については、『Kofax RPA 開発者ガイド』 をご覧ください。

シェアプロジェクト

シェア プロジェクトは Management Console に展開され、ローカル Design Studio コンピュータのプロジェクトに接続されるプロジェクトです。Management Console プロジェクトは複数の Design Studios 間で共有できるため、複数のユーザーがプロジェクトを編集できます。シェア プロジェクトが Management Console 上のプロジェクトと同期していない場合、マイ プロジェクト ペインの Management Console セクションにはプロジェクト内の各オブジェクトのステータスが視覚的に表示されます。ローカル コピーを Management Console に展開されたものと同期する場合には、異なる方法を用いることができます。