はじめに

次の説明は、Kofax RPA をダウンロードしていずれかのコンピュータにインストールしていることを前提としています。Kofax RPA の使用を開始するには、『Kofax RPA インストール ガイド』 の「クイック スタート ガイド」を参照してください。

  1. Kofax のダウンロード ポータルから Kofax_RPA_DesktopAutomation_11.1.0_x32.msi インストール ファイルをダウンロードします。デバイスが 『Kofax RPA インストール ガイド』 の「Desktop Automation の要件および前提条件」に記載されている要件を満たしていることを確認します。

  2. 自動化したいアプリケーションを実行するリモート コンピュータに Desktop Automation サービスのインストールおよび設定を行います。ターミナル アプリケーションを自動化するだけの場合は、このステップをスキップします。

  3. Design Studio を開きます。

  4. Desktop Automation ロボットを作成します。

    1. [ファイル] > [新しい Desktop Automation ロボット] をクリックします 。

    2. ロボットの名前を指定し、プロジェクトを選択します。[終了] をクリックします。

      エディター ウィンドウの新しいタブに新しいロボットが表示されます。青いアイコン で識別される Web オートメーション ロボットとは対照的に、Desktop Automation ロボットは緑色のアイコンで識別されます:

      この時点で、アクション ステップの追加、入力値の設定、変数の設定など、外部のリアルタイム データやアプリケーションの使用を必要としないその他のアクションを含む、Desktop Automation ワークフローの基本的な編集を実行できます。外部アプリケーションを自動化してデータを操作し、Desktop Automation ロボットを実行できるようにするには、Web オートメーション ロボットから外部アプリケーションを呼び出す必要があります。

  5. 既存の Web オートメーション ロボットを開くか、[ファイル] > [新しいロボット] をクリックして新しい Web オートメーション ロボットを作成します。

  6. Web オートメーション ロボットの実行を許可するには、ツールバーまたは [アプリケーション] ペインで [実行の準備] をクリックします。

    重要 実行権限を保持できる Web オートメーション ロボットは一度に 1 つのみであるため、ロボット間で実行権限を引き継ぐには、必要なロボットが配置されたタブを開いて、[実行の準備] をクリックします。また、Web オートメーション ロボットに、デザイン モードおよびデバッグ モードでの同時実行権限を持たせることはできません。

    Web オートメーション ロボットが実行権限を保持している場合は、このロボットのエディター タブがハイライト表示されます。Web オートメーション ロボットが Desktop Automation ロボットを呼び出している場合は、次のように、両方のロボットのタブがハイライト表示されるので便利です。現在実行されているロボットには赤い点が付いています。

  7. Web Automation ロボットに [Desktop Automation ロボットの呼び出し] ステップを挿入します。

    1. このステップの [Desktop Automation ロボット] ドロップダウン リストで、手順 4 で作成した Desktop Automation ロボットを選択します。

    2. 入力値、出力マッピング、および必要なデバイスを設定します。オートメーション デバイスの参照および「オートメーション デバイス マッピング」を参照してください。ターミナル アプリケーションを自動化するだけの場合は、必要なデバイスの設定をスキップします。

  8. 実行が許可された場合、Desktop Automation ロボットの編集を開始するには、「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップに対してワークフローを実行してから、ツールバーの [DA ロボットにステップ イントゥー] をクリックします。

    Desktop Automation ロボットのタブが開き、ロボットの完全な編集と実行ができるようになります。

  9. 外部アプリケーションを自動化する場合は、左側の [デバイス] ボックスで、ステップ 6 で設定したオートメーション デバイスを指定します。ターミナル アプリケーションを自動化するだけの場合は、このステップをスキップします。
    • Web オートメーション ロボットおよび Desktop Automation ロボットで指定したデバイスの数が一致している必要があります。

    • Desktop Automation ロボットで設定したデバイス名は、Web オートメーション ロボットのデバイス名と異なる場合があります。

  10. これで、オートメーション ワークフローの設計を開始できるようになりました。ワークフローを実行して、動作を確認することもできます。

  11. Desktop Automation ロボットの設計が完了したら、それを展開して実行し、デバイスを自動化することができます。

    • Desktop Automation ロボットからステップアウトして、Web オートメーション ロボットでの作業に切り替えるには、Desktop Automation ワークフロー全体を実行し、ツールバーの [ステップ アウト] をクリックします。Web Automation ロボットで、「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップは実行されていると表示されます。

    • 結果を保存しないでロボットを終了するには、ツールバーの [ロボットの終了] をクリックします。Desktop Automation ロボットで、「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップが実行されていないと表示されます。

古い Desktop Automation アクション ステップの変換

Kofax RPA バージョン 10.7 以前では、Desktop Automation アクション ステップに含まれる Desktop Automation ワークフローを編集する際に、スタンドアロンの Desktop Automation エディターを使用していました。Kofax RPA 11.0 以降では、バージョン 10.7 以前で作成された Desktop Automation アクション ステップを実行することができますが、ワークフローを編集するには、ステップから新しい Desktop Automation ロボットに Desktop Automation ワークフローを抽出し、Desktop Automation ステップを、新しいロボットを参照する「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップに変更する必要があります。

エクスポートは、Web Automation ロボットおよび Desktop Automation ステップを含むスニペットで実行できます。

エクスポート プロセスを元に戻すことはできないため、Desktop Automation ロボットにエクスポートを行った後に最初の Desktop Automation ステップに戻すことはできません。

  1. アクション ステップをロボットに変換するには、プロジェクト ツリーで Desktop Automation ステップを含む Web Automation ロボットを右クリックし、[Desktop Automation ロボットのエクスポート] をクリックします。シングル ロボットを開いて Desktop Automation ステップを選択した場合、ステップのプロパティで [プレビュー] をクリックすると、後に現れる Desktop Automation ロボットをプレビューすることができます。

    • 複数のロボットで作業する場合のために、複数の Desktop Automation ロボットを一度にエクスポートできます。プロジェクト ビューで任意のフォルダを右クリックするか、Desktop Automation ステップを含む複数の Web Automation ロボットを選択して右クリックし、[Desktop Automation ロボットのエクスポート] をクリックします。

    新しいダイアログ ボックスが表示され、抽出元となる、検索されたすべての Desktop Automation ステップが一覧表示されます。

  2. 必要に応じて、後に現れる Desktop Automation ロボットにわかりやすい名前を新規に割り当て、後に現れるロボットをプレビューして、含まれる Web Automation ロボットの Desktop Automation ステップを確認できます。

    • 選択したファイルの名前を変更するには、 をクリックします。

    • エクスポート後に作成される、選択した Desktop Automation ロボットをプレビューするには、 をクリックします。

    • 含まれる Web Automation ロボットで選択した Desktop Automation ステップを表示するには、 をクリックします。

  3. [次へ] をクリックして、現在のプロジェクト内にあるエクスポートされたロボットの場所を選択します。

  4. [終了] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、エクスポートを開始します。

    エクスポートの概要が表示されて、エクスポートしたロボットおよびスニペットの数が一覧表示されます。Web Automation ロボットで設定された必要なデバイスは、Desktop Automation ロボットに自動的に表示されます。