プロジェクト

Management Console のプロジェクトを設定および作成するには、[管理] メニューの [プロジェクト] セクションを使用します。

プロジェクトは、ロボット、タイプ、スニペット、リソース、スケジュール、およびその他の作業アセットを分割するための手段です。ロボットは、そのロボットが属するプロジェクトに含まれるタイプ、スニペット、およびリソースにのみアクセスできます。また、ロボットの名前、タイプ、およびその他のオブジェクトをプロジェクト内で区別する必要があります。

デフォルトでは、Management Console には「デフォルトのプロジェクト」という単一のプロジェクトが含まれています。

各プロジェクトに関する情報の表示方法を次のように変更できます。

  • 右側の メニュー アイコンを使用して、プロジェクトに表示するテーブル列を選択します。
  • 右側の 更新アイコンをクリックして、表示された情報を更新します。

デフォルトでは、プロジェクトごとに次のテーブル列が表示されます。

説明
[名前] プロジェクトの名前。プロジェクト名は一意である必要があります。

プロジェクト名は、誰にログファイルの表示を許可するかを決めるために、ログ テーブルにおいて外部キーとして使用できます。プロジェクトの名前を変更した場合は、既存のすべてのロボットを実行し、このプロジェクトに属するロボット メッセージを更新して、新しい名前を反映させる必要があります。新しい名前が反映されていない場合は、プロジェクトを基準にログをフィルタリングしてもログが表示されません。Management Console がログ データベースに接続されている場合は、プロジェクトの名前を変更すると、Management Console によりログ データベースのロボット実行/メッセージ エントリの名前が自動的に変更されます。ただし、Management Console が接続されていない場合、または更新中に接続が切断された場合、管理者は以下の SQL を手動で実行してログ テーブルを更新する必要があります。

UPDATE ROBOT_RUN SET projectName = '<newName>' where projectName = '<oldName>';
UPDATE ROBOT_MESSAGE SET projectName = '<newName>' where projectName = '<oldName>';

<oldName> は以前のプロジェクト名で、<newName> は新しいプロジェクト名を意味します。

説明 プロジェクトの説明。
[REST を認証] REST/SOAP 要求の認証が有効かどうかを示します。
オプションの列
[インポート元]

プロジェクトをインポートした、またはバックアップの一部として復元したユーザーのユーザー名。

[インポート日付]

プロジェクトがバックアップの一部としてインポートまたは復元された日付。

[権限] このプロジェクトに設定されたプロジェクト権限。
[REST クラスタ] ロボットが REST サービスとして呼び出されたときに、このプロジェクトのロボットを実行するために使用されるクラスタ。

新しいプロジェクトの作成

  1. 新しいプロジェクトを作成するには、左上隅の + 記号をクリックします。

    複数の新しいタブが表示されます。

  2. [基本] タブで、プロジェクトの名前と説明を指定します。

  3. [権限] タブで、プロジェクトの権限を設定します。

    1. 権限を追加するには、+ 記号をクリックします。

    2. プロジェクト ロールを指定し、必要に応じて、そのロールが属するセキュリティ グループを指定します。

      プロジェクト ロールの説明については、ユーザーとグループを参照してください。

    Management Console をスタンドアロンの Web コンテナにデプロイする場合は、グループ メンバーシップ (LDAP グループなど) に基づいてユーザーのプロジェクト権限を設定することもできます。詳細については、『Kofax RPA 管理者ガイド』 の「プロジェクト権限」にある「Tomcat Management Console」セクションを参照してください。

  4. [サービス] タブでは、ロボットが REST サービスとして呼び出されたときにこのプロジェクトのロボットを実行するサービス クラスタをオプションとして選択できます。

    • [プロジェクトでサービス クラスタのみを使用する]サービス クラスタは、現在のプロジェクトでの REST サービスの実行に使用されるクラスタです。REST サービスは常に、選択されたサービス クラスタを使用します。このオプションを選択すると、Management Console では他のすべてのクラスタが非表示になり、コードを生成する場合、およびロボット メニューからロボットを実行する場合に、すべてのスケジュールに対してサービス クラスタが使用されます。このオプションを選択する場合は、[サービス クラスタ] も選択する必要があります。
    • [REST/SOAP 要求の認証]デフォルトでは、REST/SOAP サービスは基本認証を使用して保護されます。XMLHttpRequest を使用してブラウザからサービスを直接呼び出す場合は、認証を無効にます。無効にしない場合、JavaScript ソース ファイルのログイン資格情報が公開されます。Java、Ruby、C# などのプログラミング言語から REST/SOAP サービスを呼び出す場合は、認証を有効にしてサービスを保護します (ただし、資格情報を安全な方法で保存できると想定される場合)。

    • アクセス-制御-許可オリジン: 別のドメインのリソースを処理するためにクライアントに許可するヘッダーを指定します。

      サービスが呼び出される Web ページと Web サーバーが同じ場所にない限り、REST/SOAP サービスをブラウザから呼び出す場合には、特定の制限があります。別のドメインから REST/SOAP サービスを呼び出す場合 (CORS、Cross-Origin Resource Sharing と呼称)、クライアントで別のドメインのリソースを処理できるようにするには、特定のヘッダーを含める必要があります。[アクセス-制御-許可オリジン] は、その一例です。クロス ドメイン方式で REST/SOAP サービスを呼び出す場合は、リクエストを生成したページがロードされたドメインを指定する必要があります。http://example.com のページに、http://kofax.com に存在するサービスへの要求を生成する JavaScript を含んだページがある場合、http://kofax.com からのサービス応答にヘッダー「Access-Control-Allow-Origin: http://example.com」が含まれている必要があります。このヘッダーがない場合は、ブラウザの組み込みセキュリティ メカニズムによって、CORS (Cross Origin Response) の処理が妨げられます。ワイルドカードとして * を使用することも可能です。これは、すべてのドメインがクロスドメイン方式で REST/SOAP サービスを呼び出すことができることを意味します。

  5. [リポジトリ] タブでは、必要に応じて、Git バージョン管理システムで作業オブジェクトを制御できるようにするロボット ライフサイクル マネジメント機能を設定できます。この機能の詳しい使用例については、『Kofax RPA ロボット ライフサイクル マネジメントのベスト プラクティス ガイド』を参照してください。

    ここでは、以下の情報を指定します。

    1. [URL]: Git リポジトリへのパスを入力します。

      : /gitrepos/example.git/

    2. [ブランチ]: 使用するブランチの名前を入力します。

      : 2 つの Management Consoles を使用したセットアップがあり、片方は本番用で、もう片方は開発用である場合は、専用の「開発」ブランチを設定することができます。

    3. リポジトリをオブジェクト変更の唯一のソースにするには、[読み取り専用] を選択します。本番用 Management Console 内の同期されたプロジェクトに属するオブジェクトが変更されないようにするには、このオプションを選択することをお勧めします。

    4. 上記の設定を有効にするには、[設定を有効化] を選択します。

    5. [同期するオブジェクト] で、同期に含めるオブジェクトを選択します。

  6. [送信] をクリックして変更を保存します。

さらに、 コンテキスト メニューからプロジェクトに対して次のアクションを実行できます。

  • [編集]: 新しいプロジェクトを作成するときと同じフィールドが含まれます。

プロジェクトを削除するには、プロジェクトを選択して、 アイコンをクリックします。

プロジェクトを削除すると、プロジェクトに関連付けられたロボット、タイプ、スニペット、リソース、およびスケジュールもすべて削除されます。