後方に送る (レガシー)

「後方に送る (レガシー)」は、エラー処理のオプションの 1 つです。これは、8.0 よりも前のバージョンの Design Studio で作成したロボットに、後方互換性を提供するためにあります。以降のロボットでは使用しません。

「後方に送る」は、別のエラー処理オプションである「次の代替手段を試行」と同様に、トライ ステップから抜け出す分岐の実行に影響します。ただし、動作が大きく異なります。大きな違いとしては、現在のステップに続くステップを実行しないことです (「後続のステップ全てをスキップ」と同様)。これは別として、トライ ステップからの現在の分岐の実行は継続されます。ただし、エラーはトライ ステップに「後方に送られて」記憶されます。これにより、現在の分岐の実行が正常に終了すると、トライ ステップの次の分岐の実行は継続します。この部分は、遅れて実行されるものの「次の代替手段を試行」の効果と同様で、ロボット状態について同じコメントが適用されます。

現在の分岐が、そのトライ ステップからの最後の分岐である場合、「後方に送る」は不正にはなりませんが、エラーになります (「すべての候補が失敗」)。このエラーは、トライ ステップに対するエラー処理の設定方法に従って処理されます。

前のトライ ステップが検出されなかった場合は、エラーはロボットの開始に「後方に送られて」API 経由で報告され、ロボットの実行が終了する直前に記録されます。

「後方に送る」は、遅延の影響で使用しづらいため「次の代替手段を試行」の使用を推奨します。8.0 よりも前のバージョンの Design Studio で作られたロボットを開くと、「後方に送る」の代わりに「次の代替手段を試行」を使用するように自動的に修正されます(ロボットからの結果を変更せずに修正できる場合には必ず)。