日付抽出

このデータ コンバータは、日付を検知して抽出します。抽出した日付は、標準的な日付の形式で出力されます。

注意:すでに標準的な日付の形式になっているものを変更するには、[日付を書式設定] データ コンバータを代わりに使用します。

日付抽出の手法についての詳細は、アドバンスド チュートリアル セクション内の日付抽出チュートリアルを参照してください。

プロパティ

[日付抽出] データ コンバータは、次の各プロパティを使用して設定できます。

基本
フォーマット

日付の各形式。試される順番で並んでいます。入力に一致する最初の日付形式が適用されます。一致しない場合、データ コンバータはエラーを生成します。リスト上部にある '+' 記号をクリックして、新しい日付の形式を追加します。データ コンバータは、次の 2 種類の日付の形式をサポートします。フォーマット パターンおよび相対日付。フォーマット パターンには、MM/dd yyyy hh:mm のようなパターンの日付の仕様があります。月、日、または年の各フィールドに指定がない場合は、今日の日付に関連して、この日付が過去に属するか未来に属するかによって決められます。「時間軸の方向」プロパティの説明を参照してください。フォーマット パターンには、以下のプロパティがあります。

パターン

抽出する日付の形式を指定するパターン。このトピック内の後にある「相対日付パターンの構文」セクションを参照してください。

ロケール

入力で使用するロケールを指定します。これは例えば、入力に "Monday, 25 May 2009" のように、月や曜日の名前が含まれる場合に使用します。

デフォルトの日付

このオプションを使用して、現在の日付を除く日付を指定し、不完全な日付を解決します。デフォルトでは、このオプションは現在の日付にセットされています。

アドバンスド

このタブには、未来や過去の日付を指定するオプションが含まれます。入力が関連すると考えられる日付。デフォルトでは、これはエクスプレッション now() で、現在の日付と時間を得られます。

時間軸の方向

抽出する日付が過去か未来かを指定します。これによってデータ コンバータは、形式パターンに月や年が欠落している場合、または相対日付から抽出する場合に、欠落する情報を補充できます。例えば、「3 時間前」から抽出する場合、「次を基準」の中で指定する日付から、3 時間が差し引かれるようにするためには、時間軸の方向は「過去の日付」にセットする必要があります。一方で、「5 日で」などの入力から抽出する場合は、時間軸の方向は「未来の日付」にセットする必要があります

デフォルト タイム ゾーン

入力テキスト内の日付のデフォルト タイム ゾーン。タイム ゾーンを選択しない場合、デフォルト タイム ゾーンを使用しません。タイム ゾーンを選択した場合、入力テキストにタイム ゾーンが見つからないときに、このタイム ゾーンを使用します。

結果のタイム ゾーン

日付を変換するタイム ゾーン。タイム ゾーンを選択しない場合、変換しません。タイム ゾーンを選択した場合、入力テキストで検知した日付をそのタイム ゾーンから (またはデフォルト タイム ゾーン。上記参照) このタイム ゾーンに変換します。入力テキスト内の日付にタイム ゾーンがなく、デフォルト タイム ゾーンを選択しない場合、変換しません。

定数

数で指定するのではなく、数を記入する場合のある相対日付から抽出するための、言語依存の定数を指定します。例えば、「1 時間前にアップデート済み」という入力から日付抽出するには、'HOURS hour[s] ago' というパターン付きの相対日付の形式を指定する必要があります。定数 'an = 1' が定義されていることが重要です。

説明

データ コンバータのリストに表示する説明を入力します。説明に入力がない場合、説明のないコンバータが生成されます。

フォーマット パターンの構文

以下の各パターンを組み合わせて、「パターン」プロパティ内のパターンを作成できます。

パターン

説明

yy

正確な 2 桁の年

yyy

yyyy

正確な 4 桁の年

G

紀元の表記 (AD または BC)

MM

1 桁または 2 桁の月、月の略称、または完全な名前

dd

1 桁または 2 桁の日付

EEE

曜日の短い名前 (例えば、Monday の代わりに Mon)。

EEEE

曜日の完全な名前 (Monday、Tuesday など)。

hh または HH

1 桁または 2 桁の時間

mm

1 桁または 2 桁の分

ss

1 桁または 2 桁の秒

a

AM または PM の表記

Z

タイム ゾーンの識別子 (例えば、"PST"、"中央ヨーロッパ標準時"、または "GMT+02:00")

*

任意の文字数をスキップします

スペース

1 つまたは複数の空白をスキップします

その他の文字

正確にその文字をスキップします

曜日の各パターン ("EEE" および "EEEE") を使用して、日付パターン ("dd") を使用しない場合、月および年の各パターン ("MM" および "yy"/"yyy"/"yyyy") は使用できません。この場合、得られる日付は、次の、パターンに一致する名前が付いた日です。例えば、パターンが 'EEEE' で、入力が次のテキストの場合

Wednesday

得られる日付は次の水曜日です。

曜日パターンを日付パターンと一緒に使用する場合 (おそらく月および年の場合も)、曜日を破棄します。例えば、パターンが 'EEE, dd/MM/yyy' で、入力が次のテキストの場合

Mon, 16/03/2003

得られる日付は '2003-03-16 00:00:00.0' (月曜日かどうかは無視されます)。

注意: 'EEE' パターンは、曜日を示す短い名前に一致します (例えば Mon、Tue など)。パターンが曜日の名前の全体に一致する場合は、'EEEE' パターンを使用します。例えば、入力が次のテキストの場合

Thus, let us meet on Wednesday

'EEEE' のパターンを使用します。 'EEE' のパターンでは 'Thu' に一致するため、日付抽出で次の木曜日を検知してしまうからです。

相対日付パターンの構文

以下の各「日付」フィールドは、相対日付の「パターン」プロパティ内のパターンで使用できます。

「日付」フィールド

説明

SECONDS

MINUTES

HOURS

DAYS

MONTHS

YEARS

「前」などの時間の表記はステップで自動的に認識されません。そのため、過去の相対日付抽出するには、[詳細] タブにある [時間軸の方向] リスト内の [過去の日付] を選択します。ロボットは、抽出した数を現在の時間から差し引きます。

未来の日付抽出するには、[詳細] タブにある [時間軸の方向] リスト内の [未来の日付] を選択します。次に、ロボットは抽出した数を現在の時間に加えます。

例えば、「123 秒前」の文字列から正確な時間を知りたい場合、次のように指定します。

  • [基本] タブで、SECONDS sec[s] ago を選択します。これは、[次を基準] 内の [パターン] フィールドおよび now() にあります。

  • [詳細] タブで、[時間軸の方向] リストにある Past date を選択します。

    ステップは、現在の時間から 123 秒を差し引きます。