エラーの処理

ロボットのステップでは、ステップが実行されたときにエラーが生成される場合があります。たとえば、タグ ファインダーが処理対象のタグを見つけることができない場合、またはステップ アクションがエラーを生成した場合、こうしたエラーが発生します。テストが失敗したときにエラーが発生したかのように動作するテスト ステップを設定することができます。ロボットのデフォルト動作では、エラーを即座に報告してログに記録し、失敗したステップ以降のステップの実行を省略します。ただし、ロボットのステップの「エラー処理」プロパティを設定して、この動作を変更することができます。たとえば、エラーを生成するステップをスキップしたり、別の分岐を試したりするようにロボットを設定できます。

このヘルプ システムで説明しているエラー処理動作は、ロボットのランタイム実行 (RoboServer やデバッグ モードでの実行など) に適用されます。Design Studio のデザイン モードでの実行では適用されません。デザイン モードでは、通常、エラーが即座に報告され、以降のステップの実行が中止されます。例外的に、エラーが発生したときにステップを「無視して続行」するように設定している場合は、Design Studio は、ランタイム実行時と同様に、エラーを無視して次のステップを実行します。

API 例外とログ エラーを処理する方法を次に示します。

  1. ステップ ビューの [エラー処理] タブで、エラー処理オプションを選択します。
    1. ロボットの呼び出し元にエラーを報告するために、[API 例外] を選択します。これは、いずれかの API を介してクライアントによりロボットが RoboServer で実行されている場合に最も有用です。この場合、API を介して呼び出し元にエラーが RobotErrorResponse として送信され、少なくともデフォルトの RQLHandler を使用している限り、呼び出し元側で例外が発生します。ロボットがその他の方法で実行された場合の詳細については、リファレンスのエラー処理 を参照してください。
    2. エラーをログに記録するには、[エラーとしてログ記録] を選択します。ロボットが Design Studio または RoboServer で実行されているかどうかに応じて、ログは異なる方法で記録されます。
    チェック ボックスのオン/オフで選択します。チェック ボックスがアスタリスク * でマークされている場合は、デフォルト以外の値に設定されていることを示します。詳細については、アスタリスクを除去して、デフォルト値に戻す方法を説明しているデフォルトからの変更を表示を参照してください。デフォルト値が適用された場合 (つまり、アスタリスクがない場合)、デフォルト値は、エラーを処理する方法によって異なることに注意してください。
  2. [Then] フィールドで、リストからオプションを選択します。

    この値により、エラーの発生後、ロボットの実行を続行する方法と場所が定義されます。可能なオプションは、次のセクションで例を使って説明します。詳細については、リファレンス ドキュメントを参照してください。