ブラウザ トレーサ

ブラウザ トレーサは Design Studio のツールメニューから利用できます。ブラウザ トレーサは Design Studio の HTTP トラフィックおよび 9.3 以前のロボットでデフォルトだったクラシック ブラウザで書かれたロボット用の JavaScript 実行をトレースすることができます。ブラウザ トレーサは、ロボットをパフォーマンス チューニングしたり、現状のままでは機能しないサイトの回避策を考えたりするのに役立ちます。

トレーシング

トレーシングを開始するには、[記録] ボタンを有効にします。記録中、特に JavaScript 記録を利用した記録中は大量のデータが収集されるため、動作が通常よりずっと遅くなることがあります。目的のトラフィックのトレースが完了したら、必ず [記録] ボタンを無効にしてください。

HTTP トレース

HTTP トレースは HTTP トラフィックを表示します。トレース項目を選択すると、その HTTP イベントに関する詳細情報がトレースの下の詳細ビューに表示されます。詳細ビューには、リクエスト ヘッダとレスポンス ヘッダおよび送信されたリクエスト データとレスポンス データが表示されます。通常は、POST リクエストにのみリクエスト データが含まれます。

保留中の読込は青で表示されます。
URL のブロック

HTTP リストで項目を右クリックし、[URL をブロック リストに追加] を選択することによって、特定の URL をブロックすることができます。URL パターンを編集するための [URL ブロック パターンを設定] ダイアログ ボックスが開きます。詳細については、URL ブロックを参照してください。

JavaScript トレース

JavaScript トレーシングは、9.3 以前のロボットでデフォルトだったクラシック ブラウザを使用しているロボットに対してのみ利用できます。デフォルト ブラウザを使用しているロボットの場合は、[JavaScript] タブを利用できません。

個々の JavaScript トレースの下に、現在選択されているトレース項目の JavaScript ソース コードが表示されます。トレース項目が選択されると、対応するソース コード行がソース ビューでハイライト表示されます。トレース項目はハイライト表示されているソース コード行の実行のランタイム結果です。個々のソース コード行は、当然、複数回実行できます。その場合は、すべてが同じソース コード行に対応する複数のトレース項目が生成されます。

トレース項目をたどることは、1 つの JavaScript コードが動作する仕組みの理解に役立ちます。

HTTP トレースにしか関心がない場合は、JavaScript のトレーシングをオフにすることができます。そうするには、[トレース] メニューで [JavaScript トレーシングの有効化] のチェックマークを外します。

トレース セッションの保存と読込

後で読み込むためにトレース セッションを保存することができます。トレース セッションには Design Studio トレースとプロキシ トレースの両方および JavaScript トレースと HTTP トレースの両方が含まれます。トレース セッションが大きいため、後で詳しく調べたい場合、または誰かにトレース セッションをメールしたい場合は、トレース セッションを保存すると便利です。

Design Studio から送信されるバグ レポートには、存在すれば、現在のトレース セッションが自動的に含まれます。
ダウンロードされたコンテンツが "Page Changes" または "JavaSript changes" によって変更された場合、ブラウザ トレーサは [レスポンス] タブの変更されたコンテンツが表示される場所に余分な行を追加します。URL は Rewritten から始まります。
トレース レスポンスの保存
トレース レスポンスはパスによって保存することができます。

ツールバーの ボタンをクリックしてファイル ダイアログを開き、すべての本文レスポンスを保存するディレクトリを選択します。

1 つの本文レスポンスのみを保存するには、レスポンスを右クリックし、コンテキスト メニューの [レスポンス データに名前を付けて保存] をクリックします。

すべてのリクエストは、そのパスによって選択されたフォルダのドメイン ディレクトリに保存されます。